虎太郎屋は、革の風合いにとことんこだわります。
繊維の向きや細かな傷、そんなところまで気を使いながら裁断するため、すべて目と指で確かめながら革包丁・革鋏を使って手作業で行うのです。
効率的に隙間なく取れるプレス機を敢えて使わないこだわり。
それはすべて、仕上がりの僅かな違いを大事にしたいからなのです。
虎太郎屋の製品は、どんなに細かい箇所でもすべて手縫いです。
革製品は一生もの。
手縫いは、裏表から交互に縫っていきますので、長い年月の中で仮にどこかで糸が切れたとしても、そこから糸がほどけていくことはありません。
ミシンだと、確かに作業は早いのですが、一旦切れるとそこから次々とほどけていってしまうのです。
さらに、手縫いでのみ使える丈夫な糸は、ミシンで使用できません。
ずっと使っていただけるための手間を厭うことはないのです。
型紙を起こす、革を裁断する、穴を開ける、手縫いする、形を整える、金具をつける…
虎太郎屋では、これら一連の制作作業を、すべて一人の職人が手作業で行います。
もちろん、分業化しようとすればいくらでもできる作業。
そして、そちらの方が効率も良いことは言うまでもありません。
それでも敢えて虎太郎屋はこだわります。
一人の職人が最初から最後までを一人で作ることで生まれる、一体感のあるモノづくりに。
それは、この世でたったひとつの、貴方だけの逸品。
すべて手作業だから出せる本物の味わい。
だから一生使える。
ずっと、可愛がってやってください。